はじめに
Dockの位置は下だけじゃなくて右や左にも変えられる!そう知っても、「じゃあどこがいいの?」と首を傾げてしまいます。今回は好みや利き手などの個人差が出る要素を抜きにして、Macの仕様からDockの最適な位置を考えていきましょう。
(注)もちろん、当記事で最適としない他2つの位置が悪いと言っているわけではないです。人によって「俺は〇〇だからこれでいい」などの意見もあるかと思います。当記事は私なりの結論として受け止めていただければ幸いです。
条件
前提条件として、Dockは常に表示される状態であるとします。私がこの設定にしている理由は、起動しているアプリがマウス操作なしですぐにわかるというのと、Lineなどに通知が来ていればバッジですぐにわかるからという2点です。
また、視認性の観点からDockとウィンドウをかぶせて配置することはしません。
下は?
では、最初に下に設定することについて考えてみましょう。
デフォルトの設定では下になっており、さながらApple推奨の設定のようになっています。私もMacを使い始めて最初の頃はApple推奨設定なんだからいじらない方がいいだろうと考えていました。しかし、使うにつれてDockを下にすることの大きなデメリットに気づき始めます。
それは・・・
「3つの選択肢のなかで一番画面を無駄遣いする」
ということです。
MacBookしかり、外付けのディスプレイしかり、ほとんどのディスプレイは横長の製品です。一部プログラミング用途などで縦長のものもありますが、使っている人はほとんどいないでしょう。むしろ、私は21:9のウルトラワイド ディスプレイを使用しているので通常の画面よりもさらに横長です。そんな製品で下にDockを配置してしまうと、左や右に置いた時よりも使用可能なスペースが大幅に小さくなってしまいます。
上記の理由から、Dockは下以外の場所に置くことにしましょう。
右は?
では左右どちらにするか。とりあえず最初に右側を考えましたが、右側は正直あまり良い選択肢とは言えません。
なぜか。理由は2点あります。
一つはMacでデスクトップにファイルを保存する際に、右上からアイコンが作られていくという仕様にあります。右側にDockをおいてしまうとDockとアイコンが干渉してアイコンを選択しにくくなってしまうという問題が発生してしまいます。
二つ目は通知センターの仕様です。通知バーは画面の一番右上のアイコンをクリックすることで出すことができますが、出てくる場所は画面の右端です。これでは通知センターを出している間はDockをクリックすることはおろか、視覚的に見ることもできなくなってしまいます。
以上の2点から、Dockは右以外の場所に置くことにしましょう。
左は?
ここまで読んでいただいた皆さんは私が最適とするDockの位置がもうおわかりいただけたことかと思います。ずばり、左です。
下に置いたときのようにスペースを無駄にすることなく、右に置いたときのようにデスクトップでのアイコンや通知センターに邪魔されることもありません。
ここで2点、ご指摘をいただきそうなポイントがありますので予め回答します。
1. メニューバーを開いた時に隠れるじゃん
Macの画面の左上にはアップルメニュー、及びアプリケーションメニューにアクセスできるボタンが配置されています。押すと、再起動だったり環境設定だったりアプリの終了ができるやつですね。では通知センターの時と違ってなぜこの欠点に目を瞑るのか。それは、両者の性質の違いにあります。
アプリケーションメニューの方はMacに何らかの動作をさせたい時に使いますよね。そして、例えば環境設定を開いたらアプリケーションメニューは勝手に閉じてくれます。あとは自由にDockも使えるようになるわけです。
一方で通知センターは情報を見ることに重点をおいた設計です。今日の天気などが表示されますが、それらをクリックすることはあまりありません。また、クリックした場合でも通知センターは多くの場合において勝手に閉じてくれません。再生しているメディアを通知センター上で一時停止する場合を想像していただくとわかりやすいと思います。
上記の理由で右よりも左に配置した方がいいと言えます。
2. 右端からマウスを動かすの大変じゃん
マウスカーソルを動かす距離でいえば下が一番良い場所であると言えるでしょう。特に、横長のディスプレイを使っている人からすれば反対側まで持ってくのは面倒くさいかもしれません。
残念ながら、超横長ディスプレイを使用していて短時間で何度もアプリを開いたり閉じたりする人にとってはこの指摘は当てはまってしまいます。一般的なMacユーザーがどのくらいの頻度でアプリを起動したり閉じたりしているのか把握できなかったので、当記事でこの点だけは主観的になってしまいます。
こればかりは人によるということです。
一方で、普通の縦横比画面を組み合わせたマルチディスプレイであれば、それぞれの画面の左端にDockが表示されますから問題ないと思われます。
結論
「右か左かで言ったら左。その上で、人によるけどほとんどの人には下よりも左がおすすめ」
これが結論です。
下の方が作業効率が上がる人は超横長のディスプレイを使用している人くらいだと思われます。ただし、その分作業スペースが小さくなるので、どちらをとるのかという選択の問題になるでしょう。一応私も超横長のディスプレイを使用していますが、トラックボール 式のマウスを使っていること、普段使うアプリは仮想デスクトップを使って常に開きっぱなしにしていることの2点からDockの位置が左端でも問題なく使用できています。
皆さんはどの位置が良いと思われましたか?
この記事がDockの位置選びの一助となれば幸いです。それでは。