はじめに
最近のMacbookは省エネ高性能なApple Siliconを搭載しているため、出先ではMacbookで家ではWindowsといった構成の方も多いのではないでしょうか。
そうなると出てくる要望は「Macbookを家でサブディスプレイ化したい」というものだと思います。
一応Macbookをサブディスプレイ化するソフトもあるにはありますが、いずれも高額で簡単には手が出せません。
今回は比較的安くMacbookをサブディスプレイ化する方法を見つけましたので皆さんにシェアします。
とはいえ、今回紹介するのは完璧な方法ではないので後半では課題なども述べます。
方法
一言で言うと、「Chromeリモートデスクトップを使う」です。
リモートデスクトップを使うとホスト(今回はWindows PC)のディスプレイをクライアント(今回はMacbook)に映すことができます。
もちろん、そのままリモートデスクトップを使うだけだとメインモニターの映像が複製されるだけで何の意味もありません。そこで必要になるのが「仮想ディスプレイアダプタ」です。
仮想ディスプレイアダプタをHDMI端子やDisplayPort端子などの映像出力端子に差し込むことで、内部的にモニタとして認識させることが出来ます。
新品価格 |
DispalyPort ヘッドレス ゴーストディスプレイ エミュレーター ブルーライト付き PC 4K DP ダミープラグ (ヘッドレス 1080@60Hz-3840x2160@17Hzに対応) 1P 新品価格 |
この仮想ディスプレイをリモートデスクトップで表示させることで、擬似的にMacbookをサブディスプレイ化することができるのです。
サブディスプレイを使わないときは
Macbookを他の用途で使うなどサブディスプレイ化しない間もPCの内部的にはディスプレイが複数接続されている判定がされているため、メインモニターの端にマウスカーソルを持って行くとそのまま仮想ディスプレイの方にカーソルが移動してしまいます。
これは日常使いでは不便なため、使わない間は仮想ディスプレイを無効化しましょう。
単純に仮想ディスプレイアダプタを取り外しても良いですが、何度も繰り返してコネクタがガバガバになっても嫌なので、システム的に無効化します。
Windowsの設定からシステム→ディスプレイと進んで、一番上のエリアの右下にあるボタンをクリックすると下の画像のようにマルチディスプレイ環境の設定を変更できます。
この設定から、サブディスプレイ化するときだけ「表示画面を拡張する」を選び、使わないときは「1のみに表示する」を選びましょう。
問題点
現状、解決策が見つからない問題点もいくつかあります。
遅延がある
これが現状最大の問題点の1つです。
私が今回紹介した方法を用いる用途としてはパワーポイントのスライドショーを画面共有する際の利便性向上でした。メインモニターに発表者ツールを映しMacbookに確認用のスライド画面が映っていればいいので遅延はそれほど大きな問題にはならないのですが、Macbookに映っているサブディスプレイで作業をするのは少し難しいです。
ただし、この問題は他のリモートデスクトップアプリを使うことで改善する可能性はあります。
ホスト操作のマウスカーソルが映らない
これが最大の問題点の2つ目です。
リモートデスクトップとしてMacbookで動かす分には操作が楽なのですが、ホスト側のカーソル操作はリモートデスクトップに反映されないためサブディスプレイでの操作がかなり制限されます。
【カーソルの解決策】
私の個人的な解決策は、「OBSの画面録画機能を使う」というものです。OBSというソフトではメインディスプレイやサブディスプレイなど好きな画面をソフト内に取り込むことが出来ます。
本来の機能はライブ配信などで画面のレイアウトを調整する(録画部分を少し小さくして、横にコメント欄を表示させるなど)ためのものなのですが、この機能を使うことで外部画面のマウスカーソルも見ることが出来ます。
そのため、サブディスプレイ化したMacbookの画面を操作するときだけOBSを見ながら行うような使い方をしています。
「リモートデスクトップ中」のような通知表示がずっと出続ける
ホストが操作している間は不正利用防止のためか上記のような通知が出続けます。しかも最前面に出ているため、アクティブなウィンドウが有ってもその上に表示され続けます。
一応場所を移動させることはできるため、邪魔にならない場所に移動させましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
私としては一番大本の目的は果たせたのでこれで満足ですが、あわよくばサブディスプレイも使って作業したいと考えていたのが頓挫したのが個人的には残念です。
この記事がお役に立てれば幸いです。
それでは。