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超横長の「ウルトラワイド ディスプレイ」を1ヶ月ほど使ってのレビュー

 

私が購入したもの

f:id:syumischmidt:20200505230353j:plainLG製、WQHD解像度で34インチ21:9比率のディスプレイ。

スピーカーがないことと、曲面でなく平面ディスプレイのため料金的には安く抑えられています。上下のチルト、モニタ自体の上下移動が可能で6万円をきる価格です。

(注) 現在発売されているモデルはスタンドがモニターアームに置き換えられているなど、変更点があるようです。

LG エルゴノミクス スタンド モニター ディスプレイ 34WN780-B 34インチ/フレームレス ウルトラワイド(3440×1440)/IPS非光沢/HDR/FreeSync/HDMI×2、DP/スピーカー/チルト,スイベル,高さ調節

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購入する際に同価格帯で普通の縦横比の31インチ4Kディスプレイと迷いましたが、上下方向に視点や首を動かすよりも左右方向に動かした方が楽である、という情報などからウルトラワイド を選択しました。詳細は下に書いています。

 

 

買う前に懸念していた点(と実際使ってみて)

1. 3分割するときにいちいちウィンドウのサイズを調整するのが面倒そう

使ってみて:ウィンドウを自動で画面の三分の一などにリサイズしてくれるソフトがある。

この懸念はメーカー側も想定していたようで、専用のソフトをネットでインストール可能。三等分だけでなく二等分や上下にも分割する四等分、六等分など様々なオプションがあるのが特徴です。

私は隙間を埋めるように中途半端な位置にウィンドウを置きたかったので、結局ソフトを使わずにウィンドウを配置しています。

2. パソコンが横長ディスプレイに対応しているか不安

これに関しては、少し考えればわかったことだが、WQHDの21:9ディスプレイのドット数が3440×1440なので、パソコンが4K(3840×2160)に対応していれば問題なく出力可能。ただし、4Kディスプレイ1枚にしか対応していない安いノートPCなどは、出力はできても安定性が悪い可能性が高いです。出力ができても、ちょっと重い作業をさせるとカクついては動作するとは言えませんからね。

ディスクリートGPUなどの要素もありますが、長くなるので割愛します。

3. スピーカー無しのモニタで大丈夫か

この件に関しては、ノートPC(Windows,Mac)およびデスクトップPC(Mac)であればパソコン本体にスピーカーがあるので音質を気にしなければ問題ないです。しかし、一般的なWindowsのデスクトップにはパソコン本体にスピーカーが内蔵されていないため、別途外付けスピーカーやイヤホンなどを接続する必要があります。

私は普段MacMiniを接続しているので、適当に聞く時はMacMiniのスピーカー、ちゃんと聞く時はAirPodsで聴いています。

 

使ってみてよかったこと

1. 広い作業領域を快適に使うことができる

私の場合、ブラウザであれば同時に3つのウィンドウを並べており、lineをはじめとするウィンドウサイズが小さいソフトは1画面に7つのウィンドウを並べています。

このようなデュアルディスプレイのメリットに加えて、間に隙間がないことからウィンドウを置く場所に制約がないことがメリットです。三分割でも四分割でも自由にできます。

 

2. 映像やゲームに臨場感が出る

・映像

シネマサイズと呼ばれる映画の縦横比は21:9に近いため、ウルトラワイド の画面いっぱいに表示できます。

※ただし、YouTubeの一見21:9比率に見える多くの動画は「上下に黒い帯がある16:9比率の動画」としてアップロードされているため、横長ディスプレイで見ても表示領域が小さいです。また、YouTubeの解像度設定がなぜか1080p以上を選択できないので全画面表示だとディスプレイの画質を生かしきれないです。スマホと違って画面サイズに合わせて動画を拡大する機能も付いていないので注意が必要です。

 

一方で、netflixやdisney theaterなどでの横長映像は画面サイズに合わせて表示されますし、画質もきちんとWQHDで出力されるのでおすすめです。

・ゲーム

自分が持っているPCゲームは割とマイナーなのですが、それでもこのディスプレイに接続した状態で起動すると自動的に21:9の表示になりました。アクション系であれば購入前の想像以上に臨場感が上がりますし、シミュレーション系のゲームであればツールを画面のはじに持っていくことで作業領域を確保することができるのが利点です。

 

使ってみて気になったこと

どうしても視点は動かすことになる

これはデュアルディスプレイ時にも同じことが言えますが、左右でかなり視点の移動があります。曲面ディスプレイであれば移動は少なくなるかもしれません。また、画面からの距離によっても視点を動かす距離は変わると思います。

 

ちなみに、私が平面ディスプレイを選んだ理由は価格以外にもあります。PowerPointなどを使用する際に、曲面だと正確な図などを書きにくいというレビューがあったので平面を選択しました。

 

総評

ウルトラワイド ディスプレイは素晴らしい選択肢

総評は上の一言につきます。今回の記事ではある程度の公平性をきすために、半分無理やりデメリットをあげました。しかしデュアルディスプレイと同様のことですし、ウルトラワイドではそれ以上にメリットが多いです。

 

通常比率の4Kディスプレイと比較して

少しサイズを抑えれば4Kのディスプレイが買える価格です。私も購入時に悩みました。ただ、首を動かす方向や、画素密度やディスプレイとの距離的に30インチ台前半の画面に4Kは過剰ではないかという点と、インチ数が大きい方が使いやすくなるだろうという点から上記のようなディスプレイを選択しました。

写真編集をガチでやるというような人には色再現性が高い4Kディスプレイの方がいいかもしれないですね。

 

終わりに

現在、珍しくなんの不満も感じていないのでウルトラワイド ディスプレイはかなりお勧めの製品です。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

それでは。