きっかけはZOOMの相手
昨今の事情でZOOMを使い始めている人が多いかと思います。しかし、たくさんの人と会議などを行う中で、声の音質が良い人と悪い人がいませんか?
私は普段AirPodsProをつけてZOOMに参加しているのですが、ふと自らのマイク性能が気になったわけです。そこで、完全ワイヤレスでノイキャンもあるAirPodsProと、iPhone付属のEarPods、現在最新端末のiPhone11ProMaxの3種類のマイクを比べてみることにしました。
測定方法は簡単
iPhone標準の「ボイスメモ」アプリを使用することでそのときに装着しているマイクの音声を自動的に録音してくれます。最初はZOOMを録画しようかとも思いましたが、試しにボイスメモアプリを使ったところ成功したのでこちらで紹介します。
音質評価は私の耳だけとなってしまいますが、私はiPhone11Proと同じくらいの値段のwalkmanを使って音楽を聴くくらいには耳が肥えていますのでご安心ください。
環境としては、扇風機だけ回した室内。AirPodsProは普通に装着した状態で。EarPodsは耳につけただけでマイクを手で持ったりはしない状態。iPhoneは下部のマイクが塞がれないように顔から30cmほど離れた距離においた状態で測定を行いました。私自身は動かず、マイクだけ入れ替えた形です。
測定結果
音質・・・・・AirPodsPro < EarPods < iPhone
聞きやすさ・・EarPods < iPhone ≦ AirPodsPro
※聞きやすさは「音量」、「キンキンするような音がないか」などを総合的に考慮したもの
詳細
音質について
iPhone以外の2つのマイクではどちらも低音がほとんど拾えていません。iPhoneの音と聞き比べてしまうと、声のピッチが少し上がっているのではないかと思うほど違いがあります。
特にAirPodsProの音は中高音も若干破綻しています。イメージとしては、テレビなどで電話越しに取材を受けている一般人の音声に近い感じです。一方で、EarPodsも低音はあまり拾えていないものの、中高音の破綻は小さいためAirPodsProほど低い評価ではありません。
聞きやすさについて
これはEarPodsが他より一段劣ります。一番大きな理由は音量です。マイクを手で支えていなかったためか、他の二つよりも体感で三分の1程度しか音量が取れていませんでした。この点はZOOMの音量一定化のオプションで改善可能かもしれませんが、teamsなどの他のサービスで同様のオプションがあるかは私は確認していないので注意が必要です。
iPhone本体の聞きやすさの評価が一段下がったのは、マイクに扇風機の音が入っていたためです。AirPodsProの場合は全く聞こえず、声だけが録音されていたためトップとしました。ちなみに、EarPodsも若干扇風機の音は聞こえます。
総評
オンライン会議をするだけならAirPodsProが一番良い。
プレゼンなどで録音をするなら部屋を静寂にした上でiPhone本体で録音するのが良い。
以上が総評です。導入としてオンライン会議の音質を取り上げましたが、結局何を言っているのか聞こえればいいわけなので、音質よりもむしろ聞きやすさが優先でしょう。一方で、万全な準備が必要なプレゼンなどで録音が必要なときはiPhone本体の高音質なマイクを使用するのがおすすめです。
もちろん現時点でAirPodsProを持っていない人は会議でEarPodsを使うのもいいと思います。今回の測定ではiPhoneだけ測定環境を優遇しています。マイクが塞がれないように注意した上で、口からあまり離れない位置に置きました。イヤホンマイクであればそう言った配慮は不要です。
いかがでしたでしょうか。
マイク音質のような自分からすぐにはチェックできない要素って、気になりだしたら止まらないですよね。本記事が参考になれば幸いです。
それでは。