はじめに
最近のAMD Softwareのアップデートにより、とうとうAFMF (AMD Fluid Motion Frames)を有効化できるようになりました。
しかし、アップデートしてAMD Softwareの設定を見てもどこからオンに出来るのかが分からない方もいるかと思います。
今回はAFMFをアクティブにする方法について簡単に解説します。
AFMFとは
AFMFはAMDが開発したフレームレート向上機能のことで、実際のフレームとフレームの間にGPUが生成したフレームを挿入するというものです。
Nvidiaには長らくDLSSというフレームレート向上機能が搭載されていましたがAMD陣営には無く、今回で待望のフレームレート向上が可能になるという流れなのです。
この機能はフレーム生成にGPUパワーを使うため、比較的パワーがあるRX6000シリーズおよびRX7000シリーズ限定の機能となっています。
1点注意点として、この機能はGPUがフレームを追加で生成して挿入するため遅延が発生してしまいます。そのためFPS(First Person Shooting) などの対戦・競技ゲームへの適用はお勧めできません。
Cyberpunk2077やStarfieldなど超重量級のゲームへ適用することをお勧めします。
有効化の方法
まず、まだの人はAMD Softwareを最新版にアップデートしてください。
AMDからの推奨ソフトウェアバージョンの設定は下の写真のような「推奨+オプション」となっています。
この設定にした状態で「アップデートを確認」ボタンからアップデートしましょう。
アップデート後、AMD Softwareの「ゲーム」タブをクリックします。
ここにはPCで起動したゲームの一覧が表示されているため、AFMFを有効化したいゲームをクリックします。
例えばCyberpunk2077をクリックすると、下の画像のような画面に切り替わります。
この画面では、ゲームごとにグラフィック設定を変更することが出来ます。
ここで、設定の上から3つ目に「AMD Fluid Motion Frames」という項目がありますから、有効にしたい場合はトグルをクリックしましょう。
効果
実際にAFMFをオンにしてCyberpunk2077をプレイしてみました。
ゲーム内のグラフィック設定はこんな感じ。
・解像度:3440×1440、HDR10 PQ
・レイトレーシング:ライティングとパストレーシング以外オン
・FSR2:自動
・ベーシック:視野角100、被写界深度オン
・詳細設定:全て一番上の設定
そして私のPC環境がこんな感じ
・Ryzen 5900X (Assasin3)
・Radeon 6800XT (Red Devil)
・32GB RAM
この状態で、適当にクリアデータをロードして人混みに来たときのスクリーンショットがこちらになります。
fps(frames per second)が低いように見えるかもしれませんが、10前後は上がっています。
人が少ない場所だと更に10程度上がって50fps後半くらいです。
遅延は意識してみると確かに若干感じますが、シューティングであっても一人プレイのゲームであればストレスなく遊べるレベルかと思います。
遅延よりもfps向上のメリットの方が大きいと感じます。
元々50を普通に超えるくらいfpsが出ているゲームで、60fpsがモニターの上限といった場合は、遅延との兼ね合いでどちらをとるのか悩むことになりそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
Radeon系はどうしてもレイトレーシングが苦手なので、レイトレーシングをオンにして楽しみたいときはかなり必須級の機能ではないかと思います。
この記事がお役に立てれば幸いです。
それでは。